INTERVIEW ■榎木淳弥×島﨑信長×瀬戸麻沙美×木村 昴「渋谷事変」対談
―今年の10月で『呪術廻戦』のアニメが5周年を迎えました。改めてアニメ『呪術廻戦』に対する思いをお聞かせください。
島﨑:僕にとって『呪術廻戦』は最初からご縁を感じていた作品です。同い年の榎木くんが主人公の虎杖で、その虎杖とどこか対をなすようなキャラクターの真人を僕が担当する。二人でこうした役柄をやらせていただけることに不思議なご縁を感じました。それに、自分のキャリアにおいても、真人のおかげで役者としての幅が広がったと思っています。いろいろなものをいただいたので、これからもこの作品に恩返ししていきたいです。
木村:どんどん変化していくキャラクターを5年間も演じられる機会は、そう多くないので、すごくやり甲斐を感じています。ただ、アフレコはかなり期間が空いたりもするので、その間に自分自身も成長したり、環境が変わったりもします。それでも、ご覧の皆さまには同じキャラクターが成長していく姿を観ていただきたいので、前のシリーズを振り返って「こういう演じ方をしていたな」と確かめることもあります。それで、「今の僕ならどうできるかな」と考えていく。その作業もとても楽しいです。また、『呪術廻戦』は周りの人たちが僕を見る目が変わった作品でもあります。東堂をやったあとに、二役くらい上裸の役をいただきました。
榎木:そういう目で見られるようになったんだ(笑)。
木村:「ムキムキ上裸といえば木村くん」みたいな(笑)。「渋谷事変」で東堂は大きな怪我を負いましたが、このあと、どういう状態で登場してくるのかも楽しみです。
瀬戸:オーディションを受けたときから野薔薇はすごくやってみたいと思っていた役でした。そのときまでは、こういう少し乱暴な物言いやドスの利いたセリフ回しをするキャラクターをやったことがなかったんです。演者として、これまでのイメージを打ち破りたいと思っていた時期に出会えた役だったので、決まったときはすごく嬉しかったです。また、野薔薇に関しては最初から「渋谷事変」が一つ山だと思っていたので、そこを越えた今は、やりきったなという気持ちが自分の中にはありますね。
―「渋谷事変」の後半を皆さんに振り返っていただこうと思います。虎杖と釘崎はそれぞれ別の場所で真人と戦っていましたが、真人の作戦によって釘崎は虎杖が戦っている場所に向かうことになります。
榎木:あそこは三人揃って収録できたところでした。すごく見せ場が続くシーンで、原作を読んでいる方からの期待も高いシーンだと思うので、役者としては大きなプレッシャーがかかった回でした。でも、そのハードルが高い部分を二人がすごく助けてくれたので、そこはすごくありがたかったです。
島﨑:こちらこそですよ。でも、ここはやっぱり瀬戸さんあっての回ですね。気合と言ってしまうと少し安易な言葉ですが、ものすごく強い思いをひしひしと感じました。七海の最期のところでも同じものを津田(健次郎)さんから感じましたが、真人はやり切った七海や釘崎を最後にチョンと摘み取るような役どころなんですよ。なので、どうやろうとかではなく、「最後だけ失礼するよ」という気持ちでした。
瀬戸:ここの三人のアフレコ現場もそうでしたが、「渋谷事変」の収録には常に高い緊張感がありましたね。自分がやるべきことをとにかくやり切ろうと思っていましたが、「この一言に乗せたい」と思っていた感情をうまく映像のテンポ感に乗せられなかったりして、リテイクを重ねた部分もありました。ただ、そういうことを悩みながら作っていくのが楽しかったので、苦しくはなかったです。それに、野薔薇は最後に「悪くなかった」という言葉を虎杖の顔を見ながら言うじゃないですか。原作であの場面を読んだとき、あれは優しさからなのか、それとも別の感情からなのかをすごく考えました。虎杖を傷つけないため深い印象を残さないようにするなら、きっと目は見ないだろうとか、最期だと思ったからこそ目を見て話したのかなとか、ぐるぐると考えていました。答えは必ずしも見つからなくていいと思いつつも、演じるときにはいろいろな可能性を考えた方が面白いので。
※劇場版『渋谷×死滅』公式パンフレットより、インタビューの一部を抜粋
●『劇場版 呪術廻戦 「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』劇場パンフレット 概要
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©芥見下々/集英社 ©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
